1月22日,2月2日の関東の雪


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上の写真は,先日,関東地方で雪が降った時の写真です.一目瞭然ではありますが,左側が1月22日の雪,右側が2月2日の雪です.世田谷区のてんコロ.オフィス周辺は,これぐらい違いました.この2つを,色々比較してみます.まずは,850hPaと925hPaの温度場↓

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RSM_18_0202_0900 RSM_18_0202_0900

↑850hPa気温・風(赤太線-6℃) 上段左:22日9時 上段右:22日21時 下段左:1日21時 下段右:2日9時

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↑925hPa気温・風(赤太線0℃) 上段左:22日9時 上段右:22日21時 下段左:1日21時 下段右:2日9時

850hPaも925hPaも気温の程度は同じぐらいで十分低いのですが,見た目の違いはこれまた一目瞭然.22日のほうが圧倒的に関東南岸での低気圧性循環が明瞭で,850hPaでは循環の中心の前面に強い暖気移流があり,925hPaでは循環の北西側で北寄りの風が卓越し,房総半島の東から流れ込む東寄りの風とのシアが大きいことが分かります.一方,2日は南岸の前線帯は明瞭ですが,この範囲内では低気圧循環はなく,関東地方は850hPaでも925hPaでも北東風が卓越しています.温度は同じぐらいなので,数字だけを見ていたらこの大きな違いは分からないかも知れません.

熊谷のウィンドプロファイラー観測を比較してみると

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左側が1月22日,右側が2月2日です.主な降水時間帯の観測は,22日のほうが高高度まで観測されており,2日はそれに対して低く,しかも徐々にその高さが低くなってきています.それもそのはず

RSM_18_0201_2100 RSM_18_0202_0900

500hPa高度・渦度分布図 左:1日21時 右:2日9時

1日21時にトラフの前面で降水域が一番盛り上がりましたが,その後は正渦度極大域の通過とともにトラフが浅まりながら朝にかけて通過していきました.そんなこんなで,結局,総降水量は2月2日のほうが少なく,降水の強さも1月22日は強く降った時間があったのに対して,2月2日は東京では1時間1mm前後の降水がダラダラ続きました.てんコロ.オフィスは,夜中に1~2cm積雪しているのを確認しましたが,朝起きたら同じような降り方で,積雪が1cmのまま.

RSM_18_0122_2100積雪RSM_18_0202_0800積雪

どちらもほぼ数値予報の計算通りでしたが,22日の場合は特に,普段の東京の雪と比べると雪水比が大きかったなーという印象です.

2018年2月7日~天気はコロコロ変わる~   合同会社てんコロ.
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