北風びーぶーの、冬型の気圧配置ですね

一時期ちょっと暖かくなったもんだから、冬型の北風はこたえますね(><)北風は午前中がピークで、午後はゆっくり弱まってくるはずなんですけど。東京とか埼玉あたりの内陸は6m/s前後、でも瞬間的には10m/s以上の風が吹いています。東京湾に吹き出す所では11m/s以上の平均風速です。大陸の高気圧がででーん!っと張り出してくる、つまり寒気が押し寄せてくる時には、風が強まります。

現在の関東地方の風を大きく見ると、「北西の風」でも北の成分が強いようです。左の図は、10時45分(現在)のアメダスの風分布の流線を解析したもの。降水域は、MSMの予想が付いています。右側は10時30分の可視画像です。

MSM_14_0306_1045 SAT_U_14_0306_1030

風が収束しているシアライン(可視画像では赤線)があって、雲画像でみるとその北側(ピンクの丸)に雲域が広がっています。このせいで、房総半島や伊豆半島のごく南の方だけあ曇っているようです。先ほど言った風が、もう少し西の成分が強い北西風だったら、シアラインの走向がもう少し東西方向にのびて、そのせいでシアの北側の雲域は、もう少し北へ広がっていたかも知れません。GSMの上空500hPaの流れ(高度・渦度)を見てみます。

<今朝9時(GSM)>                           <今夜9時(GSM)>

RSM_14_0306_0900 RSM_14_0306_2100

左の図も予想図ですが、概ねこのような流れの中で、先ほどのシアや雲域ができているという状況です。これが、今夜には右の図のようになる予想です。今、大体5400mの等高度線に沿って分布している「渦度0線」に着目して、ピンクの線を引いてみました。渦度0線は、この高度の強風軸に対応します。すると、今夜にかけて強風軸は少し北上し、しかも西北西流場から西南西流場になる、という予想です。こうなると、下層にできるシアの走向、雲の広がり方も変わってきます。強風軸に沿って、小さいながらも正渦度の移流がちょいちょいあると、これはこれで下層の対流活動に助け舟を出す要因の一つになります。

今、東京にはかかっていない雲域ですが、夜には神奈川県くらいまでは来るのかな?東京まではどうかな…?そんなことを、GPVなども見ながら考えていきます。天気図の解析はなかなか疲れます。

 

 

2014年3月6日~天気はコロコロ変わる~   合同会社てんコロ.
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