2月6日,9日の南岸低の降水

今シーズンは東京はまだしっかり雪になってないですね.雪が降ったら通勤,通学,おでかけなどで色々面倒なこともありますが,雪だるまをこさえられる!雪結晶の観察ができる!など楽しい面もあります.私は,どちらかというと雪だるまをこさえたくて仕方がないのですがね.そんな中,あす6日(水)と9日(土)に南岸低気圧による降水が予想されているということです.まずは6日から見てみます.

6日9時(左)~21時(右)※イニシャルは6日9時は5日00Zの24時間予想図,6日21時は4日12Zの24時間予想図です

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前線を伴った低気圧が四国沖にありますが,別件で関東の南岸にも低気圧がありますね.この低気圧を含む南岸の気圧の谷で,関東地方では明け方から雨が降り出しそうです.次に温度場を見てみます.MSMで6日9時の850hPa風・気温(左),925hPa風・気温(右)の予想です

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昨日,Team SABOTEN気象専門STREAM.【雪氷TVダブル】でお話した時は,GSMで見ました.これはMSMで見ていますので,南岸の低気圧性循環が明瞭に現れていますね.温度場は,850hPaで0℃線は北陸から東北南部まで北上し関東は+,その下の925hPa面でもこのサイズでは0℃線が表せず,平野部にかかる等温線は+6℃で結構高いです.このあと,日中にかけて温度は上がっていく予想ですので,降水は雨になりそうです.

では,9日はどうでしょうか.まだ先ですので,今日のところはGSMいっちょで見てみます.

9日9時(左)~21時(右)※イニシャルは4日12Z

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4hPa毎に等圧線を引くとハッキリ現れませんが,南海上の低圧部にいくつか低気圧があります.その中で午後に関東南岸でどうやらしっかりとした低気圧が生まれる予想です.この間の時間をとって15時の上空を見ると↓(500hPa気温,降水),そんなに深いものではありませんがサーマルトラフがあってその前面に降水域が広がっており,朝よりもトラフが深まって地上の低気圧が明瞭になるという予想です.

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次に,下層の温度場を見てみます.↓850hPa気温・風・降水(左),925hPa気温・風・降水(右)

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850hPaも925hPaもともに0℃線(赤太線)は南岸にありますから,関東地方は0℃以下になってるということです.これは朝9時で,降水域はまだかかっていないようですが,下層北東風,上層南寄りの風でこの時間から降水が始まってるかと思います.この温度場で,しかもそれまで乾燥していますから,朝から雪で降りだしそうです.その後,先ほど見ていただいたように南岸に低気圧ができて予想の通り降水が続くとすると…同様に9日21時の温度場を見てみます.

850hPa気温・風・降水(左),925hPa気温・風・降水(右)

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温度場も低いままですし,850hPaでは南寄りの風が入って降水もしっかりありそうです.概ねこの予想の通りにいくと,関東は雪で積雪も考えといたほうがいい状況になりそうです.低気圧発生の場所にもよりますが特に千葉や茨城はまた注意しておかないとです.私は千葉へ雪だるまをこさえに行ったほうがいいのかな?

こんな話を,Team SABOTEN気象専門STREAM.【雪氷TVダブル】でお話しました.イニシャルは違いますが大体内容は同じですので,ぜひ動画もご覧ください.

 

2019年2月5日~天気はコロコロ変わる~   合同会社てんコロ.
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