強い冬型は危険,じゃあ弱い冬型は大丈夫なのか?

冬型の気圧配置って言ったら,日本付近の気圧配置が大陸に高気圧があって日本の東海上に低気圧があって「西高東低」になってることですよね.強い冬型って言ったら,その間で気圧傾度が大きく,地上天気図で見ると縦縞で等圧線が何本も走っている…そんな感じですよね.下の天気図だけで言うと,左が「強い冬型」で分かり易く危険な匂いがします.では,右側はどうでしょうか?等圧線の間隔が開き,風もそんなに強くなさそう,一見すると左の天気図に比べて平和な,危険な匂いがしない…そんな感じがしませんか?

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実際,左の天気図での日は寒気が強く,西日本~東海地方にかけても広く積雪した日なんです.では右側の天気図は?山陰~北陸で大雪,しかも新潟県の高田という街中で日降水量124mm,日降雪量34cm,1月の1位を記録した日です.

等圧線の本数を数えて,危険さを伝えるのもいいけど,そればっかりだと広く「等圧線が縦に並んで線が多い時は危険,少ない時は大丈夫」みたいに広がってしまいませんか?そして,右の天気図のパターンの時の注意喚起が緩すぎると思うんですよ.

確かに,強い冬型の気圧配置は危険です.「強い」っていう言葉のパワーが強いから,どうしてもそちらに意識がいってしまうけど,「強い寒気」=「強い冬型」ではないし,強くない寒気=大したことない,でもありません.

等圧線の数だけでなくその形にも注目して様々な天気図を見ていかなければ,どこでたくさん雪が降るのか?どこで暴風が吹くのか?その都度違って,それを注意喚起できなければ,「予報」ではないですよね.

<てんコロ.のラジオっぽいTV!1548(強い冬型が厳しいのは当然だが,弱い冬型は平和なのか?)>

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2017年11月30日~天気はコロコロ変わる~   合同会社てんコロ.
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