大気の状態が不安定


ゴールデンウィークに突入して,また「大気の状態が不安定」っていう言葉を耳にするようになりました…って,しれっと始めてしまいましたが,4月の更新が一度も無いですね.すみません,ぼけてました.

あらためまして,今日から5月です.「大気の状態が不安定」になることは時期的に風物詩みたいなもんでしょうか.29日(土)はてんコロ.オフィス周辺はあまりシビアな現象はありませんでしたが,それでも埼玉県を東進する発達したエコーのおかげで,こちらにも強い北寄りの風が吹いてきました.

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これは強い北寄りの風が吹いてきた時,ガストフロントによってできた雲です.

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ちなみに,動画にするとガストフロントの雲が迫ってくる様子が分かります.【ラジオっぽいTV!1334】では,29日のてんコロ.オフィス周辺の空模様の変化をタイムラプスのほか,レーダーや可視画像と合わせて振り返っていますので,ぜひご覧ください.

<ラジオっぽいTV!1334(てんコロ.オフィス周辺の空,ガストフロントきたー)>

そして,また今日5月1日も大気の状態が不安定とのことで…

SAT_Q_17_0501_05305時30分の水蒸気画像で見ると黒丸で囲ったあたりにトラフがあります.これを予想図で見ると,朝6時のGSM予想図(黒線:高度,茶線:渦度,青線:気温)では,同じく黒丸で囲った所あたりに寒気を伴うトラフです.これが日中,南下しつつ本州上を通過していく予定です.(左上:朝6時,右上:9時,左下:12時,右下:15時※MSM925hPa予想図も同じ配置)

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このトラフが南下してくる前面で,下層では前線帯が明瞭になりつつ本州上を南下していきます.それを少し拡大して,MSM925hPaの相当温位と流線(青線:相当温位,紫線:309K以上の相当温位の領域,矢印:流線)で見てみると,北陸地方の沿岸にのびている等相当温位線の集中帯は,次第に南下し309Kの相当温位線を目安に追うと,特に12時から15時かけて関東地方を急に南下する予想です.

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この変化を温度場で見ると,東京付近のGPVでは12時から15時の間に850hPa気温は12℃→7℃,925hPa気温は16℃→10℃と,この時間に一気に下がる予想です.ここで不安定が現象として現れちゃうのですね.

お時間がある方は,可視画像やレーダーと合わせてこの時間,いろいろ観測してみるとオモシロイかも知れません.ただ,雷雲が近づく中,広い野っぱらでポツーンと佇んで観測するみたいな危険なことはしちゃダメですよ.

2017年5月1日~天気はコロコロ変わる~   合同会社てんコロ.
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