天気予報を出すっていうのは責任重大です

天気予報は,こちらから能動的に情報を取ろうとしなくても,テレビをつけていれば,新聞を読んでいれば,イヤでも耳に入ってきますし,目につく情報ですよね.まあ,その内容が,ちゃんと伝わるか伝わっていないかはさておき.天気予報を出すということは,案外,責任重大なものなのです.

<気象予報士になって,予報を発表する側に立ったら…>

例えば,気象予報士になって,特定の企業に対して気象情報を提供する予測業務に就いたら,自分の名前で個々のお客さんに予測を提供します.すると,当然,予報が当たってない,予報に疑問があるなどの問い合わせは,名指しで電話がかかってくるわけです.その時に重要になってくるのが,予測を責任を持って出せたか?です.「責任を持つ」というのは,予測の当たりハズレではなく(お客さんにとって予報士は,予報を当てるのが当然であり,それが仕事だと考えます.当たり前ですが.),発表した予測の根拠をちゃんと説明できるかどうか,です.必ずしも問い合わせがあるわけではありませんが,なぜそうなるか考えずに,モデル通り,ガイダンス通りに気象情報を出して予報が当たっても,それは無責任なものでしかありません.不特定多数の人に届くメディアの天気予報でも,特に誰かに向けて…という情報ではないけれど,財産とか人命に直結する,責任重大なものです.気象予報士になって,予報の仕事に就くとき,天気予報がどういうものなのか,責任持って出さなければならない情報なんだということを,常に考えておかなければなりません!

と,そういうふうに,自分自身を戒めて…これからもやっていこうと思っています.

<てんコロ.のごいすぅTV!731(天気予報を出すのは,責任重大だね)>

2015年9月7日~天気はコロコロ変わる~   合同会社てんコロ.
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